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掲示板:OBさん専用

RE:入替戦敗退

名前:OB荒木(靖)日付:2012/11/05 18:07:49

入れ替え戦の結果は飯田さんに速報してもらいましたが、チームを間近で見ているわけではないので、コーチや選手の皆さんにどんな言葉をかけて良いのか正直わかりません。ですので、ここでは勝手ながらサッカーをやっている自分の息子たちにいつも話している内容を書かせてもらいます。まだ中学生と小学生で完全に理解してくれてはいないでしょうね。でも、これは真理だという信念で言い続けてます(笑)

『競技スポーツで勝ち負けは重要なもの。勝負に食い下がらず、単に楽しみとしてやる「遊技スポーツ」と「競技スポーツ」は一線を画すもの。競技スポーツに関わる選手には勝ち負けを正面に捉えることが求められる。負けないで長期にわたって勝ち続けるチームはない。もうひとつ、勝ち負けを「目的」にスポーツをやることでは競技スポーツの本質に迫れない。勝敗は、「目標」のひとつですが「目的」ではない。 競技スポーツの本質は「目的」に向かう「手段」として「目標」がある。一般的に競技スポーツに関わる人生は短いもの。「拘った勝負を可能にするために、自覚的練習や生活などの準備をする中で身につくもの」が、競技スポーツの目的に値するもの。「生活が試合に出る」と多くの人が言う。目の前の勝ち負けだけの為に特別なことをやっても、それは日常の濃さには敵わない。選手の未来には逆にマイナス。結果を求めず積み重ねる人の24時間の努力の継続。それが、真っ当な魅力溢れる人間をつくる。
・誰よりも練習するのは前提。
・他人より早く起きる。
・他人よりたくさん飯を食う。
・他人より真剣に授業を受ける。
・時に怠けがちな、やるべきことをやりきり寝る。
生活の瞬間瞬間こそすべて。授業とか掃除とか自分の衣類の洗濯とか、いつもの自主練習や基礎練習とか、大切なそういうことを飛ばして勝ちたいなら、勝たない方がいいし、勝つことはない。大切なことをやりもしないで、策したり、妬んだりすることは、薄っぺらい卑しい生き方。とにかく「勝ちたい勝ちたい」選手は、その先を見ていない。サッカーは見栄のためではなく、勝利は目標だけれども目的ではなく、栄冠は瞬間のもの。人生はもっともっと豊富でさらに素敵に続けるもの。競技スポーツの勝ち負けには相手があり、100%の力を出し幸運に恵まれた価値の高い勝利はある。一方で、評価に値しない、全力を尽くさない勝ち、次につながらない結果のみの勝利もある。目の前の勝利を拾い、先の多くを失う事もある。挑戦心にあふれた価値の高い負け、転機を生む負けがある。優れた対戦相手に恵まれた敗者もある。敗北と引き替えに今後の挑戦の道をはっきりと浮かび上がらす試合は必ず存在する。引き分けにも同じように意味がある。誤解を恐れずいえば、選手のサッカーをやる目的がずれているなら、チームの勝利には価値がなく、また勝利は叶わない。ひたむきに頑張ってもすぐには叶わないことが世の常。勝利が叶って勘違いするのは、目的が不純だということ。本来の目的を見失うことなく。勝利など一瞬。人生はまだまだ続く』